歯列接触癖(TCH) について (5)歯の痛み・違和感との関係
投稿日:2017年6月21日
カテゴリ:咬み合わせ
咬んだ時の痛みや違和感。その原因は、むし歯や歯周病以外にもさまざまな要因が考えられます。
例えばストレスを感じるときに噛みしめることもあると思いますが、そのような習慣が歯の痛みや違和感の原因であったり、歯周病の要因になっていることが少なくありません。
ただ咬みしめるだけではなく、普段上下の歯を軽く咬み合わせる習慣(TCH)のある人はさらに要注意です。意外かもしれませんが、歯科医学的には人間は何もしてないときには上下の歯はどこも触れ合っていないとされています。
ところがTCHのある人は、上下の歯が咬み合っている方が自然で楽なことが多く、無意識に咬みしめていて、弱い力で常に歯に負担をかけています。それが痛みの要因となっている可能性があり、そのような人は普段意識してなるべく歯を離すようにして、もし接触してもわずかに触れ合う程度にすることで痛みや違和感を解消できます。歯の負担が軽減されることにより、歯周病の改善も期待できるのです。原因がはっきりしない歯痛に悩んでいる患者さんは、そのようなことを疑ってみてもいいかもしれません。
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