クリニックのPC(パソコン)不具合のお知らせとお詫び(※メールの確認・返信等ができない状況です)

ご予約が大変取りづらくなっております。詳しくはこちら >>

歯列接触癖(TCH) について (4)咬み合わせと身体の不調との関係

投稿日:2017年6月18日

カテゴリ:咬み合わせ

 咬み合わせが悪いと頭痛・肩こり・腰痛・めまい・手足のしびれなど、全身に悪影響を及ぼすという説があり、不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
 実は、歯科を受診する患者の中で咬み合わせに問題のある人はかなり多いのですが、その人たちに上記のような全身の問題がある割合はかなり低く、咬み合わせの悪さだけが原因で上記の症状を引き起こすことは考えにくいのです。これらを発症する原因はさまざまな要因が関与しており、特に普段上下の歯を咬み合わせる習慣(TCH)との関係が強いと考えられます。
 歯科医学的には人間は何もしてないときには上下の歯はどこも触れ合っていないとされています。とこどがTCHのある人は、日中上下の歯を弱い力で咬み合わせて常に顎の筋肉に負担をかけたり、無意識に噛みしめていて、それが要因になっている可能性があります。そのような人は普段意識して上下の歯を離すように、もし接触しても軽く触れ合うだけにするだけで、実際に咬み合わせを調整することなく症状を改善できる場合があります。しかし、無意識に上下の歯を咬み合わせてしまう人が意識してそのようなことをすることは困難な場合があり、その場合には、行動療法による改善で効果が現れるときもあります。