歯周病・歯周内科
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天然歯の保存をモットーに歯周病治療に力を入れています
現在、歯周病は成人が歯を失う一番の原因となっています。歯周病は自覚症状なく進行するため、早期の対応が難しく、重症化すると歯を支える骨を溶かし、最終的に歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。たけいし歯科クリニックでは、患者様がいつまでもご自分の歯で生活していただけるよう、歯周病予防・歯周病治療に力を入れ、天然歯の保存に努めています。
口腔細菌検出装置オルコアによる歯周病リスク検査を実施
たけいし歯科クリニックでは、口腔細菌検出装置オルコアを導入し、歯周病リスク検査を実施しています。
口腔内から採取したプラークから、約45分という短時間で歯周病の原因菌の一つであるPg菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)のDNA検査が可能です。
歯周病菌の数(歯周病リスク)を数値で知ることができるため、患者様と検査結果を共有し、モチベーションを保ちながら症状改善に取り組め、歯周病治療の成果も分かりやすくなります。
口腔細菌検出装置オルコアによる歯周病リスク検査を動画で解説
口腔細菌検出装置オルコアによるDNA検査の動画をご紹介します。
薬で治す!歯周病治療法「歯周内科」(歯周病を短期で治す)
歯周病症状が軽い場合は歯のクリーニングで完治を目指せますが、重い場合は治療に時間がかかります。そのため通院する回数も増え、中には1年以上になる場合もあります。そのような重い歯周病症状に対して当院が提供している、新しい歯周病治療法の1つ、「歯周内科治療」について解説します。
歯周病は細菌感染が原因!歯垢の塊には1億以上のカビ菌(カンジタ菌)が!
ほとんどの方が毎日かかさずに歯磨きをされていることでしょう。「毎日10分歯磨きしているから歯科医院に行かなくても私は大丈夫!」そう思われている方は、実は間違いです。
歯面に付着している細菌の塊であるバイオフィルムは歯磨きで完全に除去することは難しく、そのバイオフィルムには、カビ菌(カンジタ菌)、らせん菌、また多くの細菌が住み着いており、この細菌によって歯茎が炎症を起こし、歯周病症状が始まります。
旧来の歯周病治療では細菌除去は困難であった
旧来の歯周病治療は、このバイオフィルムや歯石を除去することがおもな内容でした。
しかし、前述の通り歯周病はカビ菌などの細菌感染によって起こる炎症ですので、バイオフィルムや歯石を除去しても、重度の歯周病患者のお口の中全体に広がった細菌すべての除去をするのは困難を極め、治療が長引くのはこれが原因でした。
「歯周病治療に1年通ったけどなかなか治らない」という重度歯周病患者が多いのはこのためです。
歯周内科でお口全体の細菌を除去することができるように!
従来の治療は患者様の負担も多かったですが、新しい歯周病治療法「歯周内科」により、原因菌の除去率がかなり改善されました。結果、治療期間の長くかかっていた重度歯周病症状の回復率も大きく向上しました。歯周内科では歯周病の原因となっている細菌数、種類を把握し、治療効果の高い内服薬や歯磨き粉を提供し改善を目指します。
歯周内科治療の流れ
まず患者様の唾液を採取し、位相差顕微鏡という顕微鏡で虫歯や歯周病原因菌を確認します。細菌を確認した後は、必要があればDNA検査で菌の数や種類の特定を行います。
原因菌の種類や数を確認したらその細菌に効く飲み薬、また除去効果の高い歯磨き粉を患者様にお渡ししますので、患者様にはご自宅でケアを行います。
そして今まで歯科医院で実施している歯周病治療、「スケーリング、ルートプレーニング、外科処置など」も並行し、内外面からの治療で改善を目指します。
一般的な歯周病治療方法
スケーリング(軽度歯周病が対象です)
軽度の歯周病症状ではおもに自覚症状はなく、あっても痛みではなく多少の出血を伴う程度です。
この場合は歯科医院にてスケーラーという器具を使用して歯と歯ぐきの間にこびりついた歯石やバイオフィルムを除去することで改善してきます。
当院では、超音波スケーラーとハンドスケーラーの2つのスケーラーの使い分けを行っています。
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超音波スケーラー
超音波スケーラーは超音波振動の力を用いて歯石を弾くように除去します。短時間で広い範囲の歯石を除去することが出来ます。
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ハンドスケーラー
ハンドスケーラーは、1本1本きれいに歯の汚れを除去できるのがメリットですが、広い範囲の歯石除去には向いていません。
ルートプレーニング(中度の歯周病が対象です)
中度の歯周病は歯を支えている歯ぐきが炎症を起こし退縮し、歯周ポケットがかなり深い状態になります。
軽度の歯周病症状に比べ、歯周ポケット深くまで歯石付着が進んでいるので、スケーラーを歯ぐきの下の方まで挿入する必要があります。この歯ぐきの奥深くまでスケーラーを入れて歯石を取る方法がルートプレーニングです。
痛みを伴う場合がほとんどですから、その場合は麻酔をかけて治療を行います。
歯周外科手術(重度の歯周病が対象です)
さらに炎症がひどくなり、歯周ポケットが極端に深い状態になり、スケーラーが届かないところまで歯石の付着が進んでしまった場合はルートプレーニングでは歯石除去ができませんので、麻酔をかけた後に歯茎を切開し、歯根と歯石が見える状態にしてから歯面清掃することになります。ケースによっては、なくなった歯肉周囲組織を再生させる歯周再生療法(エムドゲイン)を行う場合もあります。
日本の成人の約8割の方が歯周病にかかっています
歯周病には痛みがなく、自覚症状がないケースがほとんどです。そのため、日本人の大人の約8割が歯周病に羅患しているといわれておりますが、その多くの方が自覚症状がないのです。歯周病はサイレントキラーと呼ばれ、自覚症状を伴わず進行するうえに、放置しておけば骨をも溶かすという恐ろしい病気ですから、「私は大丈夫!」ではなく、定期的に歯科医院を受診してください。
定期的に歯科健診を利用していた方と痛みが出た時だけ通院していた方の生涯治療費の差
(出典:日吉歯科診療所調べ)
定期検診を毎回受診している方は、早期発見・早期治療ができ、年を取っても天然歯を維持できています。しかし、定期健診を受けていない方は、知らないうちに歯周病や虫歯が進行して早い段階で歯がなくなっています。そのため入れ歯、インプラントなどの治療費がかかることになり、生涯治療費が膨らみます。定期検診やお口のクリーニングは数千円で済みます。お口の健康維持だけでなく、生涯治療を抑えることにも繋がりますので、ぜひ予防歯科を受診してください。
札幌市東区で歯周病治療をご検討の方はぜひご相談ください
このように当院では、新しい歯周病治療法である歯周内科をはじめ、歯周外科に至るまで幅広い歯周病治療法を取り揃えております。また、予防歯科のエキスパートである歯科衛生士を担当制とし、患者様と二人三脚で歯周病治療を行っております。札幌の歯科医院で歯科検診や歯周病治療をご検討中の方は、ぜひ、たけいし歯科クリニックへご相談ください。