歯ぎしりのことで来院する患者さん
投稿日:2017年5月26日
カテゴリ:未分類
私が北大に在籍していたときに、咬み合わせを見る外来だけでなく、歯ぎしり外来も担当していたためなのか、歯ぎしりを訴えて来院する患者さんが比較的多くおります。その訴えの中でも、「家族から歯ぎしりがうるさいと言われた」「朝起きがけのときに歯ぎしりを自覚し、心配になり来院した」という二つの訴えの患者さんが多いようです。
歯ぎしりは悪いイメージが強いかと思いますが、程度の違いはありますが、多くの人がしていると言われています。しかし、そのみんなが問題になるような歯ぎしりとは限りません。歯ぎしりは、就寝時の睡眠リズムの中で、深い睡眠の状態のときから覚醒に向かう時間帯に強くなることが分かってきています。つまり、目が覚めそうな起きがけのときにおいて、歯ぎしりが強くなるのです。したがって、深く眠っているときはアゴの筋肉は弛緩しているためアゴや歯に負担をかけていることは少ないのです。気がつくと歯ぎしりしたり食いしばっていることがあっても、必ず問題が起きるとは言えません。
でも、家族に歯ぎしりがうるさいと言われた場合、それを改善するためには、マウスピースを装着するなどの処置が有効になるかもしれません。
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